白河夜舟の備忘録

【白河夜船】実際には見ないのに、見たふりをすること― (引用:広辞苑)

自分のための記録です。思考や感情の変遷を、日記的メモ的にまとめています。
学生時代の記事は一部を除いて非公開にしています。
過去の自分は他人だと思っています。

解像度

建築法規や基準を満たせば建物は建つし,
楽譜通りに引けば和音が鳴るし,
洗濯機のボタンを押せば洗濯はできるし
グーグル翻訳を使えば外国人とも会話ができる。

世の中にあるルールやツールは,ある行為について一定のクオリティを保証する一方で,その行為の本質とは基本的に無関係なものである,

ということをまあ普段のんびりと生活をしていると忘れそうになるけれど,
何か自発的に行為をしようとした場合には,フィルターにかかっていない生の解像度で問題を扱うことが必要不可欠になる。
本質のほとんどは目的のすぐ隣にあるはずだけれど,
世の中のいろんな人がまあごちゃごちゃとあれこれ言うもんだから微妙に見えにくくなってたりする。
こういう本質的なものはググろうと思っても(世の中に公開されているWEBサイトは基本的に大衆向けなものが多いために)出てこないことが多くて,たまに難解な書籍を読んでみるとなにか本質的な何かに近いらしいことが書いてあったり,その片鱗に触れることができたりする。

春になってから料理を始めたけれど,
「焼く」という行為は何なのか,
「みりんを入れる」という行為は何なのか,
というあたりがけっこう気になってたりする。

これが分かればもっと自由に料理できるんだけど。

解像度を高めることは自分を自由にすることだ。